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Viltrox AF 50mm F2.0 AIR レビュー|軽さ・描写・価格。すべてが“ちょうどいい”新スタンダード

  • 執筆者の写真: Yamaki Takurou
    Yamaki Takurou
  • 6月23日
  • 読了時間: 3分

更新日:11月15日

Viltrox AF 50mm F2.0 AIR
Viltrox AF 50mm F2.0 AIR

「軽さ、描写、価格」すべてが“ちょうどいい” Viltrox AF 50mm F2.0 AIRは、そんな理想を叶えてくれるレンズです。価格は3万円台ながら、フルサイズならではのボケ味と解像感をしっかり楽しめます。知名度こそ高くありませんが、Viltroxは海外では「低価格でもよく写る」と評判の中国メーカー。


今回は、純正レンズであるSony FE 50mm F1.8と比較しながら、このレンズがなぜ「買い」と言われるのか、その実力を確かめてみました。



外観について



コンパクトなデザインが魅力。レンズ本体はプラスチック製ながらマットな質感で安っぽさはありません。付属のレンズフードは円形タイプ。マウント部は金属製で、USB-Cポートを搭載。ファームウェア更新がパソコンで簡単に行えます。


外観比較
左:Viltrox 右:Sony

サイズは全長56.5mm・直径65mm・重量205g。Sony FE 50mm F1.8(全長59.5mm・直径68.6mm・重量186g)と比較しても十分コンパクトで、携帯性は申し分ありません。街歩きや旅行にも気軽に持ち出せる一本です。



作例と使用感


ハンバーガー
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR

ファーストカットは何気なく撮ったハンバーガー。トマトの瑞々しさやパイナップルの質感、ソースのツヤまで見事に描写してくれます。この価格帯でこれだけ立体感ある写りが得られるのは、かなり優秀です。


ショーケース
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR

次は、カフェで見かけたケーキのショーケース。最短撮影距離は0.51mと、純正のFE 50mm F1.8(0.45m)よりやや遠め。


コーヒーのテーブルフォト
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR

ほぼ最短距離で撮影。被写体にぐっと近づいて撮るような物撮りでは不便に感じました。スナップが中心なら大きな問題にはなりませんが、テーブルフォトや小物撮影をよくする方は少し注意が必要です。


海と桟橋
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR

遠くに見える桟橋上の人物も等倍で見ると潰れることなく細部までしっかりと捉えています。色の抜けもよく期待以上の描写力。オートフォーカスの速度は、純正レンズと比べるとややゆったりとした印象ですが、瞳AFやリアルタイムトラッキングにもきちんと対応しており、人物撮影でも安心して使える仕上がりです。


海につながるトンネル
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR
美術館
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR

レンズの明るさを活かして、暗所も積極的に使えます。解像感はF2からしっかりとシャープで、特に中央部はキレのある描写を見せてくれます。静かな空間でも、Viltrox AF 50mm F2.0 AIRはSTM(ステッピングモーター)を採用しており、FE 50mm F1.8で指摘されがちな駆動音の大きさもほとんど気になりません。


SONY α7C R  +  Viltrox AF 50mm F2.0 AIR
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR
狛犬
SONY α7C R + Viltrox AF 50mm F2.0 AIR

9枚羽根の絞りを採用しているため、ボケの輪郭もきれいで、FE 50mm F1.8(7枚)と比べても、背景のボケは自然にとろけてくれます。



逆光耐性



逆光耐性を確認するため、木々の隙間から差し込む日差しに向けて撮影したカットを並べてみました。いずれもレンズフードを装着した状態での撮影ですが、通常の構図ではフレアやゴーストが目立つことはなく、非常に安定した描写を見せてくれます。


1枚は、あえて強い光源をフレーム内に入れてフレアを意図的に発生させたカット。それでも描写が大きく崩れることはありませんでした。



周辺減光



F値を変えて周辺減光を比較。F2-F2.8では周辺減光が目立つものの、F4以降では実写で気になることは少なくなります。



いつでも、どこでも一緒に。




Viltrox AF 50mm F2.0 AIRは、SONY FE 50mm F1.8で不評だった性能面をカバーする優秀なレンズです。接写は弱いものの、スナップ、ポートレート、Vlogにも最適です。初めての単焦点レンズとしても、価格以上の満足感が得られます。ぜひチェックしてみてください。


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