【実写レビュー】写真をシネマティックに!マルミのブラックミストフィルターで撮るポートレート
- Yamaki Takurou
- 3 日前
- 読了時間: 3分
更新日:12 時間前

「肌のトーンを柔らかく、もっと魅力的にしたい」「シネマティックな写真を撮りたい」そんな願いを叶えてくれるのが、ブラックミストフィルターです。このフィルターは、光を優しく拡散し、ハイライトとシャドウのコントラストを抑えることで、写真に独特の雰囲気と深みを与えてくれます。

今回は、マルミ光機の「MAGNETIC SLIM BLACK MIST」を使用して、ポートレート撮影に挑戦しました。使用機材はSONY α7 IVとFE 50mm F1.2 GM。KenkoやNiSiのブラックミストフィルターがねじ込み式を採用する中、マルミはマグネット式を採用することで着脱がスムーズ。撮影中でもシーンに応じた切り替えが素早く行えるのが魅力です。
ブラックミストの効果を比較

ライトにカメラを向けて、ブラックミストフィルターの効果を比較してみました。左から「フィルターなし」「1/8」「1/4」の順に並んでいます。フィルターを装着することで、ライトの光がふんわりと拡散し、よりやわらかい雰囲気に変化しているのが分かります。特に1/4では光のにじみが強まり、印象がぐっとシネマティックになります。
次に、木々の木漏れ日に向けて、強い光が差し込むシーンを撮影しました(使用フィルター:1/8)。
装着すると、光がふんわりと拡散されると同時に、虹色のフレアが現れました。どこかオールドレンズを思わせるような雰囲気で、印象的な表現が可能になります。
ポートレート撮影

夕陽を背に海辺で撮影したポートレートでは、ブラックミストフィルターの効果が際立ちました。太陽を構図に取り入れることで、光がやわらかく拡散され、ドラマティックな雰囲気が生まれます。

今回は効果が強すぎないよう「1/8」を選択。自然な描写を保ちつつ、シネマティックな印象を加えることができました。

やわらかな光に包まれた顔のアップでは、肌の細かなディテールが和らぐことで、被写体の表情にあたたかみと優しさが加わります。特に逆光や夕陽のシーンでは、光と影がなめらかに溶け合い、まるで映画のワンシーンのような一枚に仕上がります。

光をやわらかく、写真に物語を。

マルミ光機の「MAGNETIC SLIM BLACK MIST」は、光の質感をやわらかく整えることで、ポートレートや風景写真に落ち着きのある雰囲気を加えてくれるフィルターです。マグネット式によるスムーズな着脱は、特に撮影のテンポを大切にしたい場面で心強く、実際の使用でもストレスなく活躍してくれました。ポートレートをもっと印象的に仕上げたい方には、ぜひ一度試してみてほしいフィルターです。
ただ、通常のレンズキャップが使えず、専用キャップの磁力がやや弱く感じられたのは気になる点でした。屋外での持ち運びや、移動中の扱いには少し注意が必要かもしれません。もし、他にもおすすめのフィルターや使ってよかった製品があれば、ぜひコメントなどで教えてください。
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