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【SONY】α6700 × E 16-55mm F2.8 G レビュー|旅も日常も、これ一台。フルサイズユーザーの私が選んだ理由

  • 執筆者の写真: Yamaki Takurou
    Yamaki Takurou
  • 4月21日
  • 読了時間: 4分

更新日:5月20日

SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G

フルサイズの写りには満足しているけれど、毎日持ち歩くにはちょっと重たい。気軽に撮れて、写りも妥協したくない。そんな思いで選んだのが、SONY α6700とE 16-55mm F2.8 Gの組み合わせ。春の旅先にこのセットを持ち出して、桜や菜の花を撮影。軽さと写り、どちらも欲しい人にとってこの組み合わせはどうなのか?実際の作例を交えてレビューしていきます。


SONY α6700の魅力とは?


小型でも妥協なし。旅にも日常にもちょうどいい一台


桜の写真
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G

普段使いとなると、やっぱり気になるのがカメラの大きさと重さ。ボディ単体では約493gと、フルサイズ機 α7C II(約514g)と大差ありませんが、APS-C専用の小型なレンズが選べることで、システム全体を軽量・コンパクトにまとめられるのが大きな魅力です。


菜の花の写真
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G

春の空気感を表現したくて、パステルカラーの色味に。実際に使ってみると、JPEGの写りが思っていた以上によく、階調や色味もしっかり残っています。スマホに転送して軽く編集するくらいならこれで十分。約2600万画素という画素数も扱いやすく、SNSへの投稿もスムーズ。気軽に撮って楽しめるカメラという意味でも、このセットはすごく使いやすいと感じました。

桜の撮影に夢中になっていたはずが、香ばしい匂いに誘われて団子屋台の前に。瞬間的にシャッターを切った場合でもブレなくしっかり写してくれます。


菜の花と桜のポートレート
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G

特に印象的だったのが、AFの正確さと速さ。人物の撮影では瞳AFがしっかりと捉えてくれて、撮り逃しのストレスがほとんどありません。また、APS-C機とはいえF2.8の明るいレンズと組み合わせれば、十分なボケ感も得られます。被写体が際立つ写真が、軽量機材でもしっかり撮れるのはうれしいポイントです。


SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G


写真も動画もこれ一台で


XAVC S-I 4K 桜
XAVC S-I 4K 60p (600 Mbps)

シネマカメラ FX30と同等の動画性能があり、4K120pや10bit撮影にも対応。使用感としてはフルサイズ機にも肩を並べるクオリティです。今回はシネマルックを手軽に再現できる「S-Cinetone」で撮影しました。Log撮影に比べて扱いやすく、簡単な編集で思い通りの色味に仕上げられます。


XAVC S-I 4K 菜の花
XAVC S-I 4K 60p (600 Mbps)

動画・写真の切り替え操作もスイッチ一つで簡単。動画で残したい一瞬も撮り逃しません。ちなみに、動画向けに設計されたFX30とは異なり、冷却ファンがないため長時間の収録には不向きですが、旅先の短い動画やVlog程度であれば、発熱も気にならず快適に撮影ができます。



E 16-55mm F2.8 Gレンズの魅力


E 16-55mm F2.8 G サイズ比較
タムロン・シグマとのサイズ比較

APS-C用の標準ズームといえば、タムロンやシグマの選択肢もあります。特にタムロンの「17-70mm F2.8」は広いズーム域が魅力で、旅行用としては非常に便利。ただ、AFの挙動にクセがあって、狙ったところにピントが来にくい印象がありました。シグマの「18-50mm F2.8」はコンパクトで軽量。取り回しは抜群でしたが、望遠側で歪みが強く、ポートレート用途で多用する自分にとっては気になります。


最終的に選んだのが、SONY純正レンズ。ズーム全域で安定した描写と、AFの正確さ、そして作りの良さ。トータルで考えたときに、このレンズが一番信頼できると感じます。


ワイドから中望遠まで、ちょうどいい画角を1本で

焦点距離は、35mm換算で24mm〜82.5mm相当。広角で風景や建物を撮りつつ、望遠側では人物やスナップもこなせる、ちょうどいい広さです。今回は、海を背景に中央に人物を配置して、同じ立ち位置で画角を変えながら撮影してみました。ワイド側では背景の広がりを感じさせ、望遠側では圧縮効果で被写体が浮かび上がる。ズームだけでこれだけ表現の幅が広がるのは、やはり便利です。


苔むした灯篭
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G

陰影による微妙な色の変化もしっかり捉え、空気感まで伝わってきます。編集で影の部分を持ち上げた際も細かな苔や石の質感がしっかりと残っており、レンズの高い解像力と、フルサイズ機にも引けをとらない豊かな階調表現に驚きました。


SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G

色合いもナチュラルで、素材の質感と艶感を見事に再現できています。

逆光撮影
SONY A6700+E 16-55mm F2.8 G

太陽を入れた逆光のシーンでは、フレアやゴーストがほとんど出ず、コントラストの低下も最小限。逆光耐性が高く、状況を選ばず使える安心感があります。


小さくても、本気で撮れる



今回使ったSONY α6700とE 16-55mm F2.8 Gの組み合わせは、画質や操作性といった性能面では、もはやフルサイズのハイエンドモデルに引けを取らない仕上がりだと感じました。

AFの精度、色の再現性、動画性能までどれをとっても満足度が高く、撮っていて「足りない」と感じる場面はほとんどありません。もちろん、高感度やボケ感ではフルサイズの優位性もありますが、それはレンズ選びで十分にカバーできる範囲です。それ以上に、軽さと機動力のおかげで「カメラを持ち出そう」と思える頻度が格段に増えました。


フルサイズを持ってはいるけれど、重くて結局スマホで済ませてしまう。コンパクトだけど、本気の一枚を妥協せずに撮りたい。α6700と16-55mm F2.8 Gは、そんな思いにしっかり応えてくれる組み合わせです。

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