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NIKKOR Zレンズで動画を撮る理由。NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaと描く、古民家の「何もない一日」

  • 15 時間前
  • 読了時間: 4分


今回撮影したのは、古民家で過ごす「何もない一日」をイメージしたポートレートムービー。

特別なことは起こらない。けれど、そんな時間の中にある光や空気、人の気配を切り取りました。

まずは、完成した映像からご覧ください。


今回使用したカメラやレンズについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。


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私がNikonで動画を撮る理由


Nikon ZRとNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの撮影の様子

今は各社から動画性能に優れたカメラが登場し、ボディだけを見れば魅力的な選択肢はいくらでもあります。その一方で、RAW動画で撮影し、あとから色やトーンを細かく作り込めるようになったことで、私は以前よりも「レンズそのものの描写」を意識するようになりました。


ボケの表情。

光の捉え方。

ピント面から背景へ、どのように繋がっていくのか。


写真と同じように、動画でも「どのレンズで撮るか」によって、映像全体の空気は大きく変わります。


私がNikonを使い続けている理由のひとつも、NIKKOR Zレンズの存在です。性能が高いというだけではなく、撮影している途中で「このレンズだから撮れた」と感じる瞬間がある。今回の撮影でも、そんな場面が何度もありました。



初めて使った「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」



NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena

今回、以前から気になっていた「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」を初めて使いました。


室内撮影が多いことを考えると、最後まで85mmと迷いました。それでもPlenaを選んだのは、「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」に続いて固有の名前を与えられた、NIKKOR Zの中でも特別な一本だからです。一度、自分の撮影でその描写を確かめてみたい。そんな気持ちが勝ちました。



Nikon ZRとNIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaの組み合わせ

ZRに装着すると、見た目の存在感はかなりあります。ただ、重量は約995g。135mm F1.8というスペックから想像していたよりも、実際に手にすると軽く感じました。


そして、撮り始めるとPlenaの魅力はすぐに分かります。特に印象に残ったのが、木々を背景に人物を撮影したカットでした。


木枠の窓辺で横向きに座る若い女性の横顔。ベージュのタンクトップ姿で、外の緑がぼけた背景に静かな物思いの表情。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena

葉や枝が重なる情報量の多い背景が、うるさくならず、滑らかに溶けていく。その前に立つ人物は、輪郭だけを強調するのではなく、空間の中から自然に浮かび上がってきます。単に「大きくボケる」のとは少し違う。


窓辺で女性が透明な小瓶を手にかざし、外の緑を見つめる横顔。やわらかな自然光と静かな雰囲気。
NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena

背景の存在を残しながら、人物の立体感を綺麗に引き出してくれるところに、Plenaらしさを感じました。AFも高速で、撮影していて大きなストレスはありませんでした。動画撮影中もフォーカスの動作音はほとんど気にならず、特別なレンズなのに、特別扱いをしなくても使える。そこもPlenaの魅力だと感じました。



F1.2で拾う、何気ない光



和室で白いタンクトップの女性が水の入ったグラスを手にこちらを見る、窓辺に椅子と青いキャップのボトルがある静かな室内。
NIKKOR Z 35mm f/1.2 S

もう一本、今回よく使ったのが「NIKKOR Z 35mm f/1.2 S」です。私がNIKKOR Zの中で特に好きなのは50mm F1.2ですが、35mm F1.2を使っていると、どこか兄弟レンズのような印象を受けます。もちろん焦点距離は違います。それでも、自然光の捉え方や、ピント面からボケへつながっていく滑らかさ、そして画面全体に漂う空気感には、どこか共通するものがあります。


タイル張りのシンクで、蛇口から出る水で両手を洗う様子。静かなキッチンの清潔感ある場面。
NIKKOR Z 35mm f/1.2 S

今回の映像で特に気に入っているのが、室内で手を洗う何気ないカットです。部屋の中はかなり薄暗く、主な光源は窓から入る自然光だけ。決して条件のいい場面ではありません。それでも、肌の質感や水の艶、その場に漂う湿度のようなものまで感じられる画になりました。こうした、一見すると何でもない場面で、思いがけず印象に残る画を見せてくれる。そこにF1.2のレンズを使う面白さがあると思っています。



木の床の暖かい室内で、黒髪の少女が空のグラスを手に、青いキャップの水のボトルの横でこちらを見る。
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

明るいレンズの魅力は、単に暗い場所で撮れることや、背景を大きくぼかせることだけではありません。少ない光をどう拾い、その場の雰囲気として画面に残してくれるのか。35mm F1.2や50mm F1.2を使っていると、そうした部分にレンズの個性を感じます。薄暗い室内でも、光のある屋外でも、さまざまなシーンで安定して期待以上の画を見せてくれます。



撮影を終えて



和室の室内で、黒髪の女性が白い花柄の服を肩にかけて微笑むポートレート。暖かな光で穏やかな雰囲気。
NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

NIKKOR Zレンズには、スペック表を眺めているだけでは分からない面白さがあります。撮影している最中や、あとから素材を見返したときに、「こんなふうに写るんだ」と気づかされる瞬間がある。私がNikonで動画を撮り続けている理由も、たぶんそこにあります。

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