NIKKOR Zレンズで動画を撮る理由。NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plenaと描く、古民家の「何もない一日」
- 15 時間前
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今回撮影したのは、古民家で過ごす「何もない一日」をイメージしたポートレートムービー。
特別なことは起こらない。けれど、そんな時間の中にある光や空気、人の気配を切り取りました。
まずは、完成した映像からご覧ください。
今回使用したカメラやレンズについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
私がNikonで動画を撮る理由

今は各社から動画性能に優れたカメラが登場し、ボディだけを見れば魅力的な選択肢はいくらでもあります。その一方で、RAW動画で撮影し、あとから色やトーンを細かく作り込めるようになったことで、私は以前よりも「レンズそのものの描写」を意識するようになりました。
ボケの表情。
光の捉え方。
ピント面から背景へ、どのように繋がっていくのか。
写真と同じように、動画でも「どのレンズで撮るか」によって、映像全体の空気は大きく変わります。
私がNikonを使い続けている理由のひとつも、NIKKOR Zレンズの存在です。性能が高いというだけではなく、撮影している途中で「このレンズだから撮れた」と感じる瞬間がある。今回の撮影でも、そんな場面が何度もありました。
初めて使った「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」

今回、以前から気になっていた「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」を初めて使いました。
室内撮影が多いことを考えると、最後まで85mmと迷いました。それでもPlenaを選んだのは、「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」に続いて固有の名前を与えられた、NIKKOR Zの中でも特別な一本だからです。一度、自分の撮影でその描写を確かめてみたい。そんな気持ちが勝ちました。

ZRに装着すると、見た目の存在感はかなりあります。ただ、重量は約995g。135mm F1.8というスペックから想像していたよりも、実際に手にすると軽く感じました。
そして、撮り始めるとPlenaの魅力はすぐに分かります。特に印象に残ったのが、木々を背景に人物を撮影したカットでした。

葉や枝が重なる情報量の多い背景が、うるさくならず、滑らかに溶けていく。その前に立つ人物は、輪郭だけを強調するのではなく、空間の中から自然に浮かび上がってきます。単に「大きくボケる」のとは少し違う。

背景の存在を残しながら、人物の立体感を綺麗に引き出してくれるところに、Plenaらしさを感じました。AFも高速で、撮影していて大きなストレスはありませんでした。動画撮影中もフォーカスの動作音はほとんど気にならず、特別なレンズなのに、特別扱いをしなくても使える。そこもPlenaの魅力だと感じました。
F1.2で拾う、何気ない光

もう一本、今回よく使ったのが「NIKKOR Z 35mm f/1.2 S」です。私がNIKKOR Zの中で特に好きなのは50mm F1.2ですが、35mm F1.2を使っていると、どこか兄弟レンズのような印象を受けます。もちろん焦点距離は違います。それでも、自然光の捉え方や、ピント面からボケへつながっていく滑らかさ、そして画面全体に漂う空気感には、どこか共通するものがあります。

今回の映像で特に気に入っているのが、室内で手を洗う何気ないカットです。部屋の中はかなり薄暗く、主な光源は窓から入る自然光だけ。決して条件のいい場面ではありません。それでも、肌の質感や水の艶、その場に漂う湿度のようなものまで感じられる画になりました。こうした、一見すると何でもない場面で、思いがけず印象に残る画を見せてくれる。そこにF1.2のレンズを使う面白さがあると思っています。

明るいレンズの魅力は、単に暗い場所で撮れることや、背景を大きくぼかせることだけではありません。少ない光をどう拾い、その場の雰囲気として画面に残してくれるのか。35mm F1.2や50mm F1.2を使っていると、そうした部分にレンズの個性を感じます。薄暗い室内でも、光のある屋外でも、さまざまなシーンで安定して期待以上の画を見せてくれます。
撮影を終えて

NIKKOR Zレンズには、スペック表を眺めているだけでは分からない面白さがあります。撮影している最中や、あとから素材を見返したときに、「こんなふうに写るんだ」と気づかされる瞬間がある。私がNikonで動画を撮り続けている理由も、たぶんそこにあります。




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